首都圏など、地価の高いエリアでは、狭い土地面積を有効活用するために、三階建ての一戸建て住宅を建てるケースが少なくないです。
同じ敷地面積なのに、2階建て住宅の場合、部屋が4つしか持てなかったのに、3階建て住宅にした場合、部屋を6つも持つことができるなど、土地面積を増やすことなく、多くの部屋を持つことができるので、コスト的にもとてもありがたいですよね。
このように3階建て住宅を建てたいと思っている人は、一定面積にできるだけ広くて多くのスペース(部屋)を確保する意識が高いこともあり、同時に地下室も作る傾向が高いのも特徴として見られます。
ただし、三階建て住宅自体は、こうしたメリットも多くある一方で、潜在的なリスクを抱えていることも忘れてはいけません。
同じ敷地の上物が「2階建て」なの場合と「3階建て」の場合では、1階部分にかかる負担が当然異なってきます。
つまり、3階建て住宅には、より建物に頑丈さが求められてくるのですが、耐震に不安を残す欠陥住宅が多く見受けられるようです。
どういうことなのか詳しく見ていきます。
1階が車庫だと構造的に不安定
3階建て住宅に多くみられるのが、1階部分の多くを車庫(カーポート・ビルトインガレージ)にしている住宅です。
実はこの1階部分を車庫にしている住宅は、耐震を考えた場合、とてももろく不安定さを抱えているのです。
こうした場合、壁面を木材などで耐力壁として補強する必要があるのですが、それがなされていない3階建て住宅が多いのです。
コスト削減を優先させ、本来必要な補強がなされていない手抜き工事された住宅は、重大なリスクを抱える欠陥住宅ですよね。
3階建て住宅を購入する場合は、検査を受けているかどうかを確認するようにしてください。
日本は地震大国なので、耐震構造が地震に耐えうるレベルかどうかにも、特に注意を払う必要が出てきます。
安全な暮らしを手に入れる上でも、コスト削減を最優先させる不動産業者や、審査対象箇所以外は積極的に手抜きする傾向のある工務店からは3階建て住宅を買うべきではないと思っています。
一般人が見えない部分こそしっかりと作りこむ、不動産業者や工務店から3階建て住宅は購入したいものですね。