我が家を売却したときの体験記を書いておきます。

ひょんなことから家を売ることになったのですが、当初思ってた以上に買い手がつかず、結構大変な思いをしました。

今になって思えば、あの時こうしておけばよかったのにな、早く買い手も見つかったのになと思うことが多々あったため、そのあたりの事についても書いてみたいと思います。

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もうかれこれ5年ほど前の話になります。

私の家は、繁華街から離れた長閑な場所にありました。

最寄駅からバスで15分ほどのロケーションで、道を挟んだ向かい側には川が流れてましたね。

家の造りはというと、2階建ての一軒家で、広い庭があり、近所の家と比べても「かなり大きい家」として見られていたと思います。

築20年ほど経過していましたが、それほど新築の時から劣化部分は見当たらず、まだこの先30年ぐらいは住み続けることができるだろうなと勝手に思っていました。

でも、想定外のことはいつだって起きるものです。

あるとき、県庁の街づくり課 区画整理担当の人が家に訪れたことから、我が家の家売る体験記はスタートします。

道路を広くしたいから敷地の3分の1を削らせてほしい

県庁の区画整理担当の方が我が家を訪れたのは、そんなある日の午前中でした。

当時、私は一人暮らしをしていましたし、父親は仕事なので出社していましたので、応対は私の母親がしたそうです。


県庁の担当者「ピンポーン」

母親「はーい」

県庁の担当者「お忙しいところ申し訳ありません。わたくし○○県庁の●●というものですが、ちょっとご相談したいことがありまして・・・」


立ち話もなんですから、県の職員の方を家に上がってもらい、お座敷でお話を聞くことになったそうです。

そんな中、切り出された相談内容というのが、「家の前の道路の幅を今よりも2倍の広さにしたいため、申し訳ないんだが、敷地の一部を市に譲ってはもらえないだろうか」というものだったそうです。

先述の通り、私の家の前には一本の長い道路が通っており、道路を挟んだ向かい側には大きな川が流れています。

つまり、道路の幅を今の倍に広くするために、「川側」か「我が家側」のどちらかの敷地を道路を広くする分「削る」必要があり、川側が削れない以上、あなたの所有地を削らせてもらう以外に選択肢がないということなのでしょう。

ちなみに、150坪ある敷地のうちの、道路側の約50坪を削る必要があるのだそうで、その分については、県が決めた金額で買収するということでした。

急な話で対応した母親も当然びっくりしたこともあり、主人や子供たちとよく話し合ってからお返事しますということで、その日は県の職員の方に帰っていただくことになったそうです。

夜になって、その話を聞いた父親も、そして電話でその話を聞かされた私も、突然のことでとてもびっくりして、その週末の土曜日に私が実家に戻ったタイミングで、急きょ家族会議をすることになったのでした。