マンションや一戸建てを購入するとき、予算以上に頭を悩ませるのが、間取りをどうするかだと思います。
間取りというのは、「住居空間の部屋の数や区画の配置」のことを言いいます。
例えば、
- 1K
- 2LDK
- 3DK
- 4LDK
といったように、キッチン(K)、台所(D)、リビング(L)を組み合わせた単位で表現されるといった感じです。
つまり、3LDKだと3つの部屋にリビングと台所とキッチンがついていて、4LDKだと3LDKに部屋が一つ追加された間取りになるというわけですね。
今回は、家族構成で一番ポピュラーな「4人家族」の場合だと、どの間取りが選ばれる傾向にあるのか考察してみました。
イメージしやすいように、
- 夫・・・・38歳
- 妻・・・・35歳
- 長女・・・6歳
- 長男・・・3歳
というモデルケースで考えてみることにします。
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4人家族に必要な広さは50平米以上
4人家族に最適な間取りを考える上で参考になるのが、国が打ち出している「住生活基本計画における居住面積水準」という指標です。
ここから読み解けるのが、4人家族にとって「最低限必要不可欠な広さはどのぐらいか」、「どれぐらいの広さがあれば望ましいのか」という2つのデータです。
4人家族に必要な居住空間の広さ | |
---|---|
最低居住面積水準(必要不可欠な面積) | 50平米 |
一般型(一戸建て居住) | 125平米 |
都市居住型(マンション居住) | 95平米 |
マンション暮らしだと50~95平米
都市部で生活している方の多くがマンション居住者だと思います。
マンション居住の場合、広さよりもアクセス面など利便性に重きをおいていることもあって、95平米あれば望ましい居住空間だとされています。
4人暮らしの最低限の広さが50平米でしたので、マンション暮らしだと50~95平米の間で決めていくのが一般的だと考えられます。
戸建て暮らしだと50~125平米
一方、郊外や都市部以外での生活している方は、一戸建て住宅に居住している方が多いと思います。
戸建て居住の場合、アクセス面など利便性よりも広さに重きをおいていることもあって、125平米あれば望ましい居住空間だとされています。
4人暮らしの最低限の広さが50平米でしたので、戸建て居住の場合だと50~125平米の間で決めていくのが一般的だと考えられます。
4人家族に2LDKは狭すぎます
さて、冒頭の4人家族の場合を思い起こしてみましょう。
今現在、夫が38歳で、妻が35歳で、長女が6歳で、長男が3歳でした。
確かに今現在、子供が2人とも小さいので50平米の2LDKで生活することは可能でしょう。
ただし、4人家族の生活は、上の子が親元を離れて一人暮らしを始めるタイミングまで続きます。
そうなると、寝室を別にすることも考えると、リビング以外に2つの部屋しかない2LDKでは早々に手狭になってしまいます。
経済的に考えると、子供が二人とも小さいときは、50平米程度の2LDKに暮らして、就学などをきっかけに、手狭になってきたなと感じたら、3LDK以上の間取りの物件に引越すのが理想的だと思います。
賃貸の場合は、引越すデメリットがほぼないため、手狭に感じたタイミングですぐに引越せばいいですし、持ち家の場合でも、明らかに狭い家に住み続けるのは精神衛生上よくないので、早いタイミングで売却して、十分な広さの住まいに引越すことも選択肢として考えておいたほうが良いでしょう。
兄弟の性別が異なる場合は4LDKが理想
今回のケースでは、長女が6歳で、長男が3歳を想定していました。
このように、兄弟の性別が異なる場合は、寝室や勉強部屋として1つの部屋をパーティションで区切って使わせるわけにもいかないかなと思われる方も多いでしょう。
そのため兄弟の性別が異なる場合は3LDKよりも4LDKが理想かなと思います。
もちろん、予算のこともあるため、理想と現実は異なってくることもありますが、4人家族の住まい選びの参考にしてもらえたらと思います。